研究テーマ:ステレオビジョンとシミュレーション技術の統合による 大型複合施設での人流解析と新しいサービスモデルの創出

概要:商業施設・オフィス・イベントスペースなどを持つ大規模な複合施設や百貨店において,ステレオカメラを利用して高精度でかつ男女・子供などの属性を持った動線をリアルタイムで取得・蓄積し、シミュレーション技術と統合することによってカメラに映っていない領域を含めた施設全体の人流解析を行います.本研究によって,イベントや広告と人流の関係や効率的な誘導など施設管理者と利用者の双方に有用なマーケティング支援技術を確立すると共に災害時の避難計画支援などの新たなサービスモデルの創出を目指します.


要素技術

ステレオカメラによる人間追跡

どんなところにでも設置できることを目指して開発したユビキタスステレオビジョンを用いて人間を追跡する研究を行っています.これまでに商業店舗における顧客動線や救急救命室における医師・看護師の動線,イギリスの大学における看護教育実習での生徒の動線や劇場ホールにおける非難訓練の動線などを取得してきました.

これまでにファジィクラスタリングを用いて人間を追跡する手法を提案しており,測定誤差平均は8cm,抽出率は混雑している環境においても98%以上を実現しています.今後,身長などから男女や大人・子供の識別を行っていきます.


シミュレーションによる人流解析

フロア面積の広い商業店舗ではカメラをすべての場所に設置するのは現実的ではありません.そのためカメラに映らない死角が生じます. なんちゃらかんちゃらの研究をします.


センサー情報処理とシミュレーションの融合

センサー情報処理による現実世界の観測とシミュレーションによる仮想世界の推定を融合することをデータ同化といいます.

センサー情報処理では


新しいサービス

二区間の人流比較

商業店舗では,二つの異なる区間で人の流れがどのように違うかを知りたいことがあります.例えば,イベントによって人の流れがどう変わったのか,宣伝効果はあったのかといった場合です.そこで,人の流れを混合分布表現することで,二つの異なる区間の変化を簡単に知ることができるシステムを作りました.

これらの手法によって,天気や曜日による人流の違い,さらにはイベントの効果などを測定することができており,これらの情報を販売戦略などに活かすことができます.


避難シミュレーション

フロア面積の広い商業店舗ではカメラをすべての場所に設置するのは現実的ではありません.そのためカメラに映らない死角が生じます. なんちゃらかんちゃらの研究をします.


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